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2005年11月14日

国民投票制度視察17~バレロ・スペイン下院副議長補佐

11月14日、スペイン下院議長表敬を申し込んでいたが、議長が出張中、代わりにアポをとった副議長は予算審議の本会議が延びて会議場を出られず、副議長補佐(国会議員)と面談。rnスペインも、女性第1子による王位継承を認めるため、憲法改正(国王に関する改正は国民投票を伴う)の必要に迫られている。rnそのためにも、主要政党による議会内のコンセンサスと、国民に対する意識の醸成が必要という発言があった。rn特に、国王に関する憲法改正に係る国民投票の投票率が余り低くなると、王政の正統性に問題を生じかねないため、国民意識の高揚が必要という発言には、なるほどと思った。

2005年11月14日

国民投票制度視察16~フンコ・スペイン政治憲法研究所長

11月14日、週末にスイスからスペインに移動し、いよいよ第2週目の調査開始。rn上院のシンクタンクである政治憲法研究所のフンコ所長。rnスペインでは、議席数に応じ、政党に対してTVのスペースが割り当てられる由。また、フランコ政権時代も国民投票は行われており、78年憲法も、当時の国民投票法に基づき実施されたという。rnまた、国民投票については、「重要ではあるがあらゆる問題の解決にはつながらない」ものであり、「複雑な政治課題を簡単な問にして聞くことは、投票結果を操作できる可能性もある」ため、「議会における主要政党間の合意こそ重要」との指摘が印象に残った。

2005年11月11日

国民投票制度視察15~リンダー・ベルン大学教授

11月11日、国民投票法制の「世界的権威」であるリンダー教授の「講義」を受ける。rnそもそも今回の2週間にわたる調査、何か大学に再入学したかのようで、久しぶりにきちんとノートをとった。今日はその極めつけ。rn「国民投票が、独裁者に利用されたり、人気投票にならないようにするためにはどうしたらよいのか」という私の質問に対し、「国民に対する問いかけの仕方の問題だ。(国会が国民投票の必要性を判断するにしても、)国民投票に付す案件は、国民自身の問題意識から出たものでなければならない。」けだし至言と思った。

2005年11月11日

国民投票制度視察14~ホッツ・スイス内閣府長官

11月11日、ホッツ内閣府長官と会談。rn彼女は、日本で言えば、衆議院事務総長を長く勤めた経歴の持ち主。rn話を聞いていると、「直接民主制」は、3つの民族と4つの公用語を持つ、「人工国家」=「スイス」という国のアイデンディティーそのものという印象を強く持った。

2005年11月11日

国民投票制度視察6~ドルゴネッツ・スロバキア国会憲法委員長

11月11日、スイス司法省で、マーダー局次長らから国民投票手続きの実務を聴く。rn放送メディアが中立でなければならないことは、スイスでは憲法に規定されており、これが、実定法上、出版メディアとの規制を異にしているという説明。もっとも、わが国でも、放送メディアについては放送法が、その公平性を規定しており、紙のメディアについては法律上明文の規定がないことを考えると、まあ理解できるという印象だった。rnいわゆる郵便投票については、数票から数百票の不正は、言葉は悪いが折り込み済みという感じで、要は、結果に影響を及ぼさない程度の正確さをどう確保するかということに腐心しているようだった。

2005年11月11日

民投票制度視察5~フォーグル・オーストリア内務省総局長

11月11日、チューリッヒからベルンに向かう高速のSAで、今月27日投票の国民投票運動ポスターを見かける。rn「遺伝子組み替え技術開発凍結」という案件(一般国民からの発議)に対し、「それは進歩ではない」と大書し、NOを呼びかけるもの。rnただ、投票日まで2週間以上あるせいか、また、国民投票に付された案件が比較的おとなしいせいか、国民投票運動ポスターは、注意しなければ目に付かないという感じだった。rn

2005年11月10日

国民投票制度視察4~サラエボの銃声

11月10日、ハルディマン・スイス国営放送編集長から、国民投票とTV放送の実態について聴く。rn新聞などの出版メディアと異なり、スイスでは、TV・ラジオの中立が、憲法で義務づけられており、CMも禁止。ただし、国民投票については、報道番組の一環として、討論番組が制作されるとのこと。rn放送メディアと出版メディアの規制の差違が興味深かった。

2005年11月10日

国民投票制度視察3~コネリック・オーストリア憲法裁判所長官

11月10日、アシュバンデン・ノイエチュルヒャー紙編集委員から、スイスにおける国民投票と新聞報道の実態について聴く。rnスイスは、年に4回の国民投票が定期的に行われる、まさに「国民投票のメッカ」。rn新聞も、いろいろな立場の意見を報道しつつも、社説において自紙の意見を述べることができる。勿論広告掲載も自由。rnまた、倫理違反の報道については、自主規制を行う委員会があるとのこと。rn

2005年11月9日

国民投票制度視察2~コール・オーストリア下院議長

11月9日、クカン・スロバキア外相との会談。rnスロバキアは、1993年にチェコと分離独立した若い国家。rn外相は、日本との友好関係拡大にかける意気込みを熱っぽく語っていた。rn

2005年11月9日

国民投票制度視察1~オーストリア国会前

11月9日、チーチ大統領府長官を囲んで。rn長官は、ビロード革命前後のチェコスロバキアで、法相、副首相を務め、スロバキア憲法の制定にも主導的立場で参画した。rn長官自身は、国民投票に全幅の信頼を置いている分けではなく、憲法における人権や自由などの基本原則は、国民投票であっても変えるべきではないという立場(実際、スロバキア憲法ではさのように規定されている)。rn旧全体主義国家における投票行動の在り方(「99%が賛成」など)を念頭に置いて憲法を作ったのかも知れない。rn