列国議会同盟(IPU)に参加(2)~是非広げたい議員同士の人間関係

2004-11-2

列国議会同盟の会議場では、各国の議員同士でいろいろ話をする。
平和と安全保障委員会の私の発言後、JAPANとITALYで隣席になったイタリアのアンドレオッティ元首相には、「グッドスピーチ」とほめていただいた。

また、同じアジア同志のよしみで、私が大使館員をしていたインドネシアの議員団や、食事をともにした韓国の議員団とは良く話をした。

聞いてみて改めて痛感したが、各国とも、この1~2年で、議員が大幅に入れ替わり、しかも若返っている。

インドネシアの代表団は、4月の総選挙で、7割が新人議員になり、10月から初の国会開催と言うことで、IPUの後半の総会を待たずに、そそくさと帰国してしまった。

韓国の代表団と懇談していたら、こちらもやはり4月の総選挙で、5割以上が新人議員になり、大いに若返ったとのこと。

翻って当方も、昨年11月に当選したばかり。
しかも、この10月で45歳になったばかりという若さがある。

21世紀の、特に東アジアの平和と発展を考えた場合、お互いの国が、お互い同志を民主国家として認め、尊敬し合える関係を構築することが極めて大切と思う。

そのためには、しがらみのない若い議員同士が、フランクな関係を作っていかなければならない。

勿論、過去の歴史はしっかりと見据える必要がある。幸福な時期も、さらに不幸な時期もあった。

でも、私たち若い議員には、今までのような、ウエットな反省や謝罪というのではなく、「幸福」は「幸福」、「不幸」は「不幸」と、カラッと言える強みがある。

いうまでもなく、国会議員は、それぞれの国の、国民の代表者だ。

加えて、それぞれ、選挙を勝ち抜くために苦労をしている。選挙のやり方はそれこそお国ぶりだが、その意味で話も合う。

私にとって、今回の列国議会同盟への参加は、各国の若い国会議員、わけてもアジアの議員同士と、何でも話のできる関係を築くための第一歩でなかったかと考えている。

今回の列国議会同盟総会では、来年4月には、東京で、ASEAN+3(日中韓)の議員会合を、同じく4月に、フィリピンのマニラで春の総会を開くことが決まった。

また同じメンバーと会えるのが楽しみだ。