全国初のふるさと政談in美浦村~谷垣総裁を囲む車座座談会
2009-12-22
12月21日、自民党本部主催の「ふるさと政談」が地元美浦村で開かれた。反転攻勢と保守新生を図るためには、地域に根ざした、草の根の活動を重視すべきという谷垣総裁の肝いりで開催されたものだ。
実は、12月11日、私の事務所に、「急なお願いだが、21日から23日までの間で、市ではなく、郡部の地域で、地元の方々10~30人程度を集めて欲しい。党本部から国会議員2名程度を派遣する。」という連絡があり、急遽21日午後2時に、に会合をセットすることになった。
そうしたところが、17日になり、やはり党本部から、谷垣禎一・自民党総裁自ら美浦村に出向くという連絡があった。
谷垣総裁の全国行脚の第1号に、私の選挙区を選んでいただいたわけだ。「ふるさと政談in美浦村」は、12月21日、午後2時から、
同村内の「レストランニューかわぎし」で開催、党本部からは、谷垣総裁のほか、丸川珠代・参院議員が出席、私が進行を務め、地元の方々約30名の参加を得た。
ただ、全国行脚第1号ということで、20名を超える報道陣が陪席、2時間の座談会中、TVカメラをずっと回し続けるといった塩梅だったため、出席者の方も、相当緊張されたのではないかと思う。
それでも、今の自民党に対し、率直な注文や、意見が寄せられた。
参加者の多くに共通した感想は、民主党政権が、早くも外交で迷走し出したり、マニフェスト違反(詐欺)を露呈しつつあるにもかかわらず(この点については、税制や予算の骨格が見えた時点で、私も、具体論をコラムに書いていきたい)、自民党がなかなかパッとしないのではないかというものだ。
現実に、鳩山政権の支持率は、急降下しつつあるのに、自民党の支持率は、回復の兆しが見えてこない。
だからこそ、是非とも、自民党には、
・インパクトのある分かりやすい理念
・インパクトのある分かりやすい政策
を打ち出して欲しいという注文が多かった。
確かに、前回の選挙、民主党の公約は、「ガソリン値下げします」、「高速道路タダにします」、「中小企業税率半分にします」、「後期高齢者医療廃止します」、「年金全件照合します」、「診療報酬上げます」、「自由にコメを作っても所得補償します」などなど、微に入り細に入り、これでもかという位分かりやすいものだった。
しかも、彼らは、選挙を通じ、「税金のムダをなくせば財源はいくらでもある」、「マニフェストが実行できなければ政権を降りる」と大見得を切り続けた。
これに対し、私たちが、「そんなお金はどこにも無いはず」といくら主張しても、「彼らがそこまで言ってるんだから」と考えるマスコミや、多くの国民の方々に、残念ながら耳を傾けて頂けなかった苦い思いがある。
だからこそ、自民党新生のためには、具体的でインパクトのある訴えは、極めて必要なのだが、問題は、政治家は、詐欺師になってはならないということだ。
座談会の席上、谷垣総裁も言われていたが、「『インパクトのある主張』はしたいが、『実現できないと分かっている主張』はできない。そこにジレンマがある。」まさにその通りだ。
私たちは、このジレンマを乗り越え、責任の持てる分かりやすい政策体系を構築しなければならない。
そして、真の保守を再生し、一日も早いまともな政治への復帰、すなわち、新たな「政権交代」を目指さなければなるまい。
進行役という役柄から、ずっと聞き役に回っていた私も、会議の最後に、谷垣総裁に次のように申し上げた。
「平成17年の選挙で、自民党は、『郵政』という特売チラシ1枚で勝ちました。今年の選挙で、民主党は、『子供向け特売品、高齢者向け特売品、農家向け特売品、医師向け特売品など』オール特売品をちりばめたドンキホーテのようなチラシで勝ちました。
ただ、そのチラシ、よく見るとお1人様ゼロ個限りかも知れない。
さすがに私たちはお1人様ゼロ個などというみっともないチラシは作れませんが、しっかりしたチラシを作ることも大切です。
そして、それに加えて、やはり意気込みが必要です。
意気込みが見えるようにして欲しい。
本年の流行大賞は、『政権交代』だったそうですが、私のような落選組としては、是非総裁に、来年の流行語も『政権交代』にしていただくよう、獅子奮迅の努力をお願いしたい。」