山本一太議員命名「歩く議員立法」?~朝日ニュースターTVで対論

2005-3-24

3月22日、CSテレビ、朝日ニュースターの番組、「闘論!永田町!」で、山本一太参議院議員と、1対1で、1時間にわたって対決した。

議員立法の現場(探偵業新法・党本部HPより)

テーマは憲法問題。
山本先輩とは、ついこの間も、対北朝鮮経済制裁シミュレーションチームで、一緒に「北朝鮮人権法」の条文をまとめる仕事をしており、良く知っている。
そして、探偵業新法、オレオレ詐欺対策立法での活動や、党の新憲法起草委員会での私の発言を聞き、面白そうだということで、この日の出演となったらしい。
画面は、真っ暗の中から2人の政治家の顔が浮かび上がる構成。
冒頭、山本議員が、「葉梨さんは、皆の間で、『歩く議員立法』といわれているんですよ。」と切り出し、ちょっと面食らった。
山本先輩のホームページには、既にこの日の記事がアップ、「(一回生ながらも)議論のリードオフマン」と紹介され(山本一太HP(http://www.ichita.com/
)国政レポートno.1227「歩く議員立法」参照)、大変恐縮している。

さて、対決自体は、大変面白かった。まず、何故今憲法改正が必要かと言うこと。
私は、決して、戦後60年、自民党結党50年という節目の年だから、改正が当然とは考えていない。

うまく動いていれば変える必要はないし、間尺に合わなくなっていれば改正すればよい。
この対決でも、戦後わが国が堅持してきた平和主義を発展させながらも、国民の多くが、これからの国際社会において、平和という価値を、より積極的に発信する必要性に気づき始めているのことが、今の議論の背景にあるのではなどと述べさせてもらった。

そして、山本一太議員も私も、「改革」を進める立場ではあるが、基本的には「保守主義者」であることを実感した。

「保守主義」とは、いうまでもなく、「今」という時代を否定するのでなく、しっかりと評価し、変えるべきものは変えていくという考え方が根っこにある。
憲法改正も、絶対に、復古とか、戦前回帰のために行うべきではないと思う。それでは保守でなく反動になってしまう。

私自身は、自衛隊も、自衛権も、国際貢献も、歯止めを書き込みながら、憲法に明記していくべきという立場だが、正直、「平和主義のしみついた日本はたるんでいる」から「普通の国」にするといった、一部の方の発想には、違和感を感じる。
新しい憲法は、戦後の否定でなく、戦後の発展という文脈で形作られなければならない。

その点は山本議員も同意見。
この対決の大きな成果は、同世代の議員同士で、保守主義者としての根っこが同じであることが確認できたことだろう。

私が、「歩く議員立法」かどうかは別として、対決翌日の23日には、私が事務局長を務める公務員給与改革議連の準備、さらに25日には、やはり私が事務局長をやっている探偵業新法の部会審議と、仕事に追われてコラムを書く時間がなかった。
そして、山本一太先輩よりも、この記事に関するHPへのアップが遅れてしまった。
後輩としてまことに申し訳ない。

対決の模様は、地元茨城では、ケーブルテレビJ-COMで視聴できる。
再放送も多いようなので、是非見て欲しい(朝日ニュースターへの出演は2回目で、3月10日には、与謝野政調会長との座談会(「政策神髄」)にも出ているのでそちらもよろしく)。

私自身、先人の実績・意見を大切にしながらも、新しい制度・仕組みの構築のためには、その制度を将来にわたって使うこととなる若手こそが、しっかり発言していかなければと考えている。
これからも、議員立法に、憲法に、さらに力を入れていきたい。